特別養護老人ホーム「ナーシングホームはるかぜ」 ~幅4m未満の狭い道路に接道する敷地に快適な住環境のユニットケア特養を~ 工業高校の教科書(文部科学大臣認可)「建築構造J (実務出版平成25年1 月発行)巻頭写真ページに木構造における枠組壁工法の例として掲載されました。 概要 建設地大分県別府市鶴見 敷地面積1,662㎡ 延床面積2,370㎡(バルコニーを含む) 建築面積664㎡ 構造枠組壁工法(2×4) 耐火木造+RC造(中央部) 規模耐火木造構造部3 階、RC造部4 階 施工会社森田建設株式会社 工期2008年9月27 日~2009年4月30 日 施設構成特養6ユニット(50床) 2✕4工法による耐火木造を採用した理由 施主が2×4 エ法の特性(居住性、耐震性、耐火性、耐久性、断熱気密性など)を高く評価していたため。 木の特性として人に安らぎを与え、懐かしさや落ち着きを感じられること。 スタッフの施設内歩行時の足への負担軽減と利用者(入居者)の転倒時の怪我を軽減(RC造に比べて床に衝撃吸収性があるため)。 床の温かさ~認知症の利用者が床に寝ても冷たくないなど。 RC造より工期の短縮化が図れること(パネル化による工期の短縮)。 主な特徴 ◇計画から建設への流れ 既存特養(50床)の老朽化に伴い、新型のユニット化の特妾の計画を進め、道路をはさんだ前面の自己所有地に新築し、50床を移転させ、既存特養はリフォームし、ショートステイに変更。 ◇設計・施工において工夫した点 4m未満の建築基準法第42条2項道路である、幅の狭い道路に接道する敷地に、いかにして、”住宅に近い、快適な住環境”のユニットケア特養をつくれるか・・・をテーマに設計を進めた。 耐火木造建築の導入によりイニシャルコスト(初期投資金・工事野)の低減と施設開設後のランニングコスト(維持管理費)の削減、双方の実現を目指すものに。太陽光発電の設樹(50kwの発電量のパネルを屋根に載せている)や井戸水の活用など。 別府市の特徴として海に近いため、吹き上げてくる海風をうまく利用できるように風の通り道を考慮しながら設計。建物の方向、廊下の通気開口の位置、居室の窓の大きさ等。 珪藻土および珪藻土クロスを多用し、快適な空気環境を作り出す工夫をしている。 裏庭に遊歩道を設け、利用者の散歩道をつくっている。 厚生労働省の推進するユニットケアの導入(5ページを参照) 混構造l (両ウイング木造3 階建)+(中央部RC 造4 階建) I は日本初の試み 特別養護老人ホーム「総合ケアセンター明治清流苑」 特別養護老人ホーム「大野の郷」 関連記事一覧 グループホーム「砧愛の園」 特別養護老人ホーム「みやぎ台南生苑」 特別養護老人ホーム「総合ケアセンター明治清流苑」 地域密着型特別養護老人ホーム「風の杜」 特別養護老人ホーム「グランツァ」 介護老人保健施設「すずらん」 特別養護老人ホーム「かざみ鳥」 デイサービス「はるかぜ庵」 グループホーム「語り愛」