特別養護老人ホーム「大野の郷」 ~緑豊かな周辺地域「くぬぎの森」に溶け込むような福祉施設に~ 概要 建設地茨城県鹿嶋市大字和 敷地面積4,884㎡ 延床面積4,079㎡(バルコニーを含む) 建築面積2,039㎡ 構造枠組壁工法(2X4) 耐火木造(一部鉄骨造) 規模地上2 階 施工会社株式会社村上工務店 工期2009年11 月16 日~2010年6月24 日 施設構成特養5ユニット(50床)、ショートステイ(10床) 、デイサービス(定員30名) 2✕4工法による耐火木造を採用した理由 施主が既存の耐火木造の福祉施設を見学し、2X4 エ法の特性を高く評価したため。 建設コストがRC造より安価におさえられること。 RC 造より工期の短縮化が図れること(パネル化による工期の短縮)。 建設時におけるCO2排出の削減と木材が資源として再利用可能であること(地球環境への配慮)。 施設開設後のランニングコスト(維持管理費)の削減が見込まれること。 スタッフの施設内歩行時の足への負担軽減と利用者の転倒時の怪我を軽減(RC 造に比べて床に衝撃吸収性があるため)。 主な特徴 ◇設計・施工において工夫した点 ◎建設地はもともとくぬぎの木が植わっていた場所で、「くぬぎの森」と称される緑豊かな地域。その自然環境に溶け込むような形状や色調に配慮した。外装は木構造であることが容易に想像できるよう、木造らしい配色を。内装では付け柱や付け梁などを試みた。 ◎居室に面するテラスバルコニー(外部でもない内部でもない中間的な半屋外空間)を設け、利用者が豊かな自然環境を五感で感じながら暮らせるようにしている。 ◎利用者が集う共同生活室にできるだけ自然光が人るよう、勾配天井を採用。 ◎耐火仕様の上にグラスウールを敷き、床仕上げを施し、断熱性、遮音性を高めるなど、心地よい生活空問の創出を心掛けた。 ◇厚生労働省の推進するユニットケアの導入(5ページを参照) ◇耐火木造建築物として厚生労働省の補助金事業及び福祉医療機構の融資を受けた初めての物件。 特別養護老人ホーム「ナーシングホームはるかぜ」 特別養護老人ホーム「かざみ鳥」 関連記事一覧 サービス付高齢者向け住宅「ケアコートはるかぜ」 グループホーム「砧愛の園」 特別養護老人ホーム「ナーシングホームはるかぜ」 サービス付高齢者向け住宅「燦燦館東なかつ」 福祉型障がい児入所施設「多摩藤倉学園新男子棟」 地域密着型特別養護老人ホーム「季の花」「暁の星保育園」 特別養護老人ホーム「総合ケアセンター明治清流苑」 特別養護老人ホーム「さくら苑」 特別養護老人ホーム「かざみ鳥」